FSX テストフライト: NH593 & NH596 東京国際(羽田) - 松山 / RJTT - RJOM

FSMUSEUMが昨年度(2018年)より制作を開始したFSX (Microsoft Flight Simulator X) 用アドオンシーナリー RJOM/MYJ 松山空港ですが、昨年度にメインターミナルが、本年度初頭にPBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)が完成したということで、テストフライトをしてみました。

2019/2/8 現在、グラウンドポリゴンを鋭意作成中です。 今後は航空貨物棟、管制塔、駐車場などの作成を経て、v1.0.0を本年度(2019年)に完成させる予定です。製作開始直後、MSFGに有料の松山空港アドオンをリリースされるなどハプニングはありましたが、お待ちいただいている方もいらっしゃるということで製作自体は続行さています。次作は取材済みの久米島空港を検討しています。

SketchupやModel Converter X、Gmaxなど、さまざまなソフトウェアに支えられあきらめずに制作を続けられています。この場を借りてフリーでこういったソフトを配布してくださっている開発者の方、また日々アドバイスしてくださる善良なFSコミュニティの皆様に厚く御礼申し上げます。本当にどのソフトも素晴らしいです。

 

15:05分発 ANA 593便 松山空港行きです。
まずは羽田から離陸です。天気は概ね良好。定刻通りの出発で、この日は南風でしたのでRW16Rからの離陸です。

 

機種は777-200、JA711のスタアラ塗装機です。10000ft以上では、各種ライトをオフにします。14000ftでアルティメーターをSTDモードに切り替えます。特にPMDGでは12000ftでオートスロットルのモードが自動変更されるのでそのあたりにも気を配ります。

 

本日の巡航高度は20000ftと少し低めです。目の前に富士山が見えてまいりました。

 

 

富士山付近は、山に沿って気流が発生するため、十分に高度をとる必要があります。

 

名古屋、大阪を越え、岡山を通り過ぎて松山へと向かいます。フライト時間は約2時間弱。東京-広島便と同じくらいです。
降下に入ります。15時出発なので冬場のアプローチは夕日とともにという感じになります。写真でも空が色づき始めています。

 

瀬戸内海の島々を横切り、アプローチです。本日はILS14アプローチを実施します。反対側の滑走路へは、RNAV32アプローチが設定されていますが、ILS14でアプローチをしサークリングをして32へ着陸することもしばしばです。風向きによってはドラマの生まれやすい空港です。ほかの空港に比べて頻繁に行われているのでサークリングの練習にはいい路線だと思います。

 

ローカライザーをひろって旋回、滑走路に正対してギアを下げます。フラップを30まで下げ、グライドスロープをキャプチャします。

 

管制塔からも本機が見えてまいりました。

 

オートパイロットを解除し、手動で着陸します。今回はオートスロットルも切って着けていきます。無風での着陸です。PAPIは位置調整が済んでいませんので、参考程度に利用します。

 

無事に着陸です。高速脱出誘導路はありませので十分に減速してから誘導路に入ります

 

まだメインターミナルだけですが、デフォルトに比べればあるのとないのではだいぶ違います。フラップを上げ、オートブレーキをOFFに。オートスロットルを元に戻します。一部のライトを消します。夕日が当たっていると反射がすごいです。

 

スポットインです。ある程度スポットに入ったらTAXIライトはオフにするのがグランドへのマナーの様です。
(2019/2/8現在)作成中のグランドポリゴンでさらに雰囲気がでればいいのですが。

 

ホイールチョークをつけてもらいます。エクスターナルパワーを接続し、エンジンを切ります。
PBB(パッセンジャー・ボーディング・ブリッジ)は、SODE Jetwayを使用していますので、トリプルセブンの場合、Jetwayの2本同時接続が可能です。
HYDRAULIC PANEL、FUEL PUMPSをOFFにし、BEACON・NAVライトをオフにします。

 

接続が完了したのでドアーモードをマニュアルポディションに変更して、ドアを開きます。お客さんには降りてもらいます。私は折り返し便の準備に入ります。

 

横にはUTLのAI機。SODEで設定をすればAI機にもJetwayの接続ができるそうです。公開後にリファレンスに書いておきます。

 

Model Converter Xでテクスチャを変換すると、どうしてもぼやけてしまうことがあります。

 

夜間テクスチャはまぶしすぎるので今後修正していく予定です。これは夕日もあたっているので明るさがマックス超えてますね。

 

日が落ちれば普通なのですが...機体の暗さはダイナミックライトなどで対応したいです。地面はグラウンドポリゴンがありますのでご心配なく。

 

それではプッシュバックをし出発です。HYDRAULIC PANEL、FUEL PUMPSをセットし、プッシュバック中にエンジンを始動させます。FMSには航路を入力済みです。
しかし昼-夕-夜にまたがるフライト、テストにはもってこいのNH593便でした。帰りはNH596便で東京へ戻ります。

 

それでは、さらば松山。ちなみにPMDG 777やQuality Wings 787などのFMSの初期データは東京方面への出発で重要なSAKAR 1 RNAV DEPがありません。松山へフライトの際はNavigraphなどでFMSデーターを最新のAIRACにしておくことをオススメします。

 

冬場にしては珍しい、出発時と同じ南風でしたのでLDAZ22へのアプローチです。さすがしびれます。

 

東京ベイブリッジの付け根を通り、22へ向かいます。実機、VRならまだしもフライトシミュレーターでは、RW22を目視しながら旋回などという器用なことはほぼ不可能なので、そこがヒヤヒヤポイントですね。滑走路をチラ見するコマンドがあればいいんですが...
サークリングも滑走路を目視の上進入となっていますので、マルチモニタやVRじゃないとやりづらいですね。
私は基本的にRNAV・LDAの時はFDを切りますが、不安要素がある場合はFDをつけたままにして参考にします。RNAVなどでも、最後までFDをつけようという動きはあるようです。(PDFで見たことがあります。今実際どうなっているかはわかりませんが...)

 

トリプルにしては珍しく、ゲートではなくRAMPへ誘導されました。といっても、Flight Radar24でこの日NH596便がそこに止まったので、PRO ATC/Xで同じ場所に案内するように設定しただけなんですけどね。

 

別の日に、NH585便として運航したとき、松山に進入~着陸するまでのフライトビデオをとってみました。写真とともにこちらもお楽しみいただければと思います。

実はグラウンドポリゴンにこだわっており、下準備からそこそこの時間がかかっています。今年の夏には完成しテストという流れを予定しています。
はじめてのシーナリー作成ということもあり、どうなっていくのかわからない部分もありますが、暖かく見守っていただけると幸いです。
※まずは、シーナリー作成経験の方に優先的に配布していきたいと考えています。一般公開はそのあとを予定しています。

 

シーナリー制作日記はFSMUSEUM BLOGに掲載していますので、こちらをご覧ください。
また機会があれば、テストフライトをしたいと思います。

 

2019年02月11日|カテゴリー:コーヒーブレイク