XPlane11に感動した話

XPlane11の体験版をインストールし、パワフルでグラフィックの良いフライトシミュレーターにいたく感動した話。

先日、フライトシミュレーター用のPCにXPlane11を入れていないことに気づき、動作安定性の確認を含めて入れてみました。もちろん本編ではなく、体験版をプレイですが。

※自分でも読んでいて嫌になったので、全面的に改変しました。

※体験版を経て、本体も購入しました。詳しいレビューはその2でやりたいと思います(ダラダラせずちゃんと書きたいと思います。)。

 

体験版のインストールはこちら

 

ちなみにXPlane11をMac Book Pro(Intel Core i5)にインストールし、動作確認を行ったことろ、ヒューヒュー音を立て、グラフィックもそぎ落とされてしまいました。やはりフライトシミュレーターレベルのゲームでは、グラボは必須のようです。

 

①グラフィック

まず...デフォルトのグラフィックがとてもいいです。FSX・P3Dでいうところのフルアドオン状態にほぼ近いトータルグラフィックです。Autogen(自動生成シーナリー)のエンジンが良いのだと思います。夜景は本気で素晴らしく、道路を走る自動車とそのブレーキランプ(5回点滅はしないが...)、たまにパトカーのような明かりも見えて(これがかなり多く、まあどんだけこの地域治安悪いのかよと...)とてもそそられます。昼間の景色はFSX・P3Dのフルアドオンと拮抗するレベル、夜景に関してはもういくらあがいてもFSX・P3Dは勝てない感じです。一つ世代が上な感じがします。雲の表現もいい感じです。

と言いつつも、この前E3で発表の新MSFSは、トレーラーを見る限り、これすらも上回ってしまうようなグラフィックみたいです。

最高なグラフィック、圧巻です。これで軽いところがまたGOODです!

 

②軽快なソフトウェア

たいへん優秀なエンジニアの集まりでできたソフトウェアなんだということが感じられるほど軽快な動作をです。はっきり言って今まで「FPS(フレームレート)が...」とか鳴いていた自分が馬鹿みたいでした。やはり最近のゲームはこうでなくっちゃ。

FSXではチョイカクの動作がXPlane11ではヌルヌルです。ただ苦手なところはちゃんと苦手で重くなります。調整次第で何ともなるとは思います。問題は重量級アドオンを入れたときにどうなるかという感じです。(X-Plane11の重量級アドオンを知らないので大変恐縮ですが...)

とりあえず夜は、デフォルトなら明かりが多い夜でも基本的に軽快です。FSXでは「自動車を走らせるのはやめておけ」だったが、XPlane11はバンバン走らせられます。PCのリソースを効率よく使ってくれるソフトだと思います。そうはいえ、32bit対応ソフトウェアのFSXと比較するのはおかしな話ですが...

ちなみにWindows10が更新されて、近日のアップデートでタスクマネージャーにGPU使用率が表示されるようになりました。こちらで測ってみたことろFSXはなんと27~33%/100%しか使ってくれていませんでした。もうこれは2007年頃発売のソフトなので致し方ないところではありますが。にXPlane11はGPU使用率47~50%程度でした。Prepar3D v4はもっと高く、70%くらい使っています。

 

↓では逆に気になった点。

 

①リアルなのか?と思う飛行挙動がある

”XPlane群は本格フライトシムで、その飛行挙動には前々から定評があり、○○の飛行訓練機材としてもts...”

個人的には、これ、過大評価の気もします。FSXは確かにゲーム性が強いです。しかしながらそれは”ミッション”があるからで、設定>難易度から飛行特性を弄くれば、それなりにリアルな飛行特性を楽しめます。プロのパイロットさんもお墨付きも、ちゃんとあります。決して飛行特性がお粗末なわけではないので、そこを比較するのはナンセンスだと個人的には思います。

確かにXPlaneは定評の通りシミュレートされていると感じますが、ひとつ「?」だったのが”ラダー”です。ブルーバックス社「エアバスA380を操縦する」(キャプテン・ジブ・ヴォーゲル著/水谷 淳訳)第1版P186には航空機のラダーについてこう記されています。

「ラダーの二次的影響として、ラダーを踏んだ方向へ機体がロールしようとする力が発生する」

で、確かにXPlane11でラダーを踏むとくるんと回転します。まあよくぞここまでシミュレートしているなと感じられる部分ですよね。思いきり踏めば回転し姿勢が大きく崩れるため、ラダーの操作は慎重にやっています。

ここまで聞けば「なんだじゃあXPlaneいいじゃん、買おう」となると思います。しかし同書では続きがあり、このように記されています。

「ただし、フライトコンピューターが自動でエルロン操作を行い、回転を相殺してくれる」

XPlaneではデフォルトの738でさえくるくる回ります(Ziboではなく)。飛行特性のリアリティーとしてはYESですが、実際の飛行機の挙動をリアルとするならば、「?」であると感じています。ただし課金の飛行機も操縦してみてそっちはどうなのか見極めたいところです。

これをじゃあFSXで試してみると、セスナではラダーを思いきり踏むと回転しますが、デフォルトの737はロールしません。よってFSXもしっかり作られているんですよ。セスナなど小型機では、右に一人だけ乗っているとちゃんと傾きますのでトリムの調整も必要です。(この重心の変化による飛行特性の変化はX-Plane11でも再現されています。)よってフライト特性で、FSX系列とX-Plane系列を天秤にかけても、X-Plane系列が特段優勢になったりすることはないと私は考えています。

 

また全体的な飛行特性も軽快と感じています。ただし私は特にパイロットのライセンスを持っていないただの庶民ですので、あまり影響力を持たない意見ではありますが。

ここら辺は言い換えると、グランツーリスモとForzaの違いに似ていると思います。(Forzaは大変リアルで、それゆえ逆にリアルじゃないといわれたりすることも...?)

 

②国内の空港アドオンがまだ少ない

FSX系列は、お金さえあれば日本国内はほとんどすべて揃うと思います。比較すると有料なシーナリーはまだ少ないような印象です。ただデフォルトでかなりの空港のアドオンシーナリーが入っていおり、それらのクオリティはかなり高いです。アドオンシーナリーは買わない、入れないの人はFSX系列はデフォルトだと話にならないのX-Plane11をオススメします。

飛行の8割は上空にいるのにも関わらず、不思議なことにどうしても空港にお金をかけたくなってしまいます。シーナリーの豊富さだけでいれば、FSX系列のほうがまだ若干優勢です。

ただコミュニティが広がりつつあるので、現在絶賛急増中です。特に最近はFSXと一緒にX-Plane11用も同時リリースする会社が増えてきました。

またFSXのシーナリーをコンバートするものもあるそうなので、EULAさえ問題なければここはイーブンです。(EULAで改変禁止の場合は控えましょう)

 

③SDKでどのくらいカスタマイズできるか

サウンドパネルはそれ相当のものがあるのでいいですが、チラーハンドルのアドオンを作れるか、それができるだけのSDKや資料があるか気になっています。今後X-Plane11用にもシーナリーを作ってみたいので、また手を動かしながら模索したいと思います。この結果は、レビューその2(本体購入した編)で書きたいと思います。

 

もちろんFSXはソフトウェアとして、現在のハードと乖離してきていて、その影響でリソースをうまく使えない部分もあります。人によってはどのフライトシムとともにするのか、きっぱり趣向が分かれることろだと思います。ただどっちも色がある別格の要素があるんだということが重要です。何もアドオンを入れないつもりならば、私はX-Plane11をオススメします。MSFSシリーズをプレイしたことのある方や、資金を投入してフライトシムを人生一生楽しみたい方は、FSX系列のほうがサードパーティーの豊富さからより長く楽しめると思います。購入の際に、ぜひこういう記事が吟味のお役に立てれば幸いです。

 

ところでE3で New MSFS が発表されました。最近、FSX/Prepar3DからX-Plane11へ完全移行する方が多いです。X-Plane11に移行するなら、今はMSFSの詳細情報を待つべきです。もう少し今のFSX/Prepar3Dと過ごしつつ、発売を待ってから吟味したほうがいいと思います。トレーラーを見る限りデフォルトでも良さそうです。心配なのはFSの醍醐味であるサードパーティーのアドオンの兼ね合いです。本当に今はそこに尽きると思います。ただしFSX/Prepar3Dとの互換性は0だと思いますので、X-Plane11とは同じ土俵での見比べになると思います。私はレビューもかねて99%買う(サブスクする?)と思います。

 

★コメントはCREW LOUNGE(こちら)よりどうぞ♪

 

P.S これが例のパトカー(かなり頻繁に見かけるので、治安が気になってフライトも心配?)

2017年11月30日|カテゴリー:コーヒーブレイク